東京オリンピックが始まりましたね!
自分はあまり熱心に見たりはしないのですが・・・
昔は水泳をやっていたこともあり、2004年のアテネオリンピックや2008年の北京オリンピックの水泳は熱心に見てました。
そんなオリンピックの水泳ですが、「日本人が優勝したらルールが変わる」なんて噂があります。
実際は別に日本人だからなんてことはないでしょうが、オリンピック金メダルという偉業をなし遂げたのですから、その泳法は事細かに注目されることになりますので、そうゆうこともあるのでしょう。
では実際にどんなことがあったのでしょうか?具体的に2例見て行きましょう。
鈴木大地選手
1988年ソウルオリンピック100m背泳ぎで金メダルを獲った選手です。
鈴木選手が金メダルを獲得した決め手となったのが「バサロ泳法」と言われています。
バサロとは、スタート後、ターン後の潜水時にあおむけ状態のまま、脚をそろえて水を蹴る泳ぎのことです。うつ伏せ状態ならドルフィンキックと呼ばれるものですね。
鈴木選手はなんとこのバサロキックで合計50m以上も潜水しました。
100m背泳ぎで合計50m以上のバサロキックですので、背泳ぎしていた距離よりもバサロキックしていた距離の方が長いですね!
その後、バサロキックは スタート後、ターン後の 15mまで、100m背泳ぎなら合計30mまでとルールが定められました。
まあ、競技「背泳ぎ」ではなく、競技「バサロキック」になってしまいますからね、これはしょうがないでしょう。
一応、名目上は「完全に呼吸できない水中で長い時間無酸素運動するのは命の危険があるから」的なものとはなっていますが、鈴木選手の金メダルがルール変更のきっかけでしょう。
北島康介選手
自分の勝手な印象ですが日本で一番有名な水泳選手ではないでしょうか。
2004年のアテネオリンピックと2008年の北京オリンピックで100m平泳ぎ、200m平泳ぎで金メダルを獲った選手です。
このうち2008年北京オリンピックの100m平泳ぎで、「泳法違反」の反則を取られかけました。
泳法違反とは読んで字の如くですが、ルールで認められていない泳ぎ方をすることですね。
それまで平泳ぎのルールでは飛び込み、ターン後の潜水中に行える動作は「一けり、一かき」、両手で水をかく動作と平泳ぎのけりを各一回のみだったのですが、水中カメラの映像では飛び込んだ瞬間にこれらとは別にドルフィンキックを一回行っているように見えました。
北島選手はこれに対して飛び込み時に曲がった足をまっすぐに伸ばしただけと主張。実際に他の選手でも同じようにドルフィンキックを入れているように見える選手がいました。
要は金メダルを獲った選手だから特に注目されて、それを指摘されたと言う訳ですね。
実際ドルフィンキックを入れているのか足を伸ばしただけなのかの見分けは非常につけづらいと思います。
よって、先述の「一かき、一けり」のほかに一回ドルフィンキックをいれても良いという風にルールが改定されました。